外壁塗装で電気メーターの交換と塗装工事で失敗しない注意点

query_builder 2025/06/03
コラム
著者:株式会社Marumi
03外壁塗装 電気メーター

「塗装したらまずいのか」「電力会社への連絡は必要なのか」「メーターの裏が腐食していたらどうするべきか」など、不安や疑問を抱える方は少なくありません。特に近年は、配管や付帯部の劣化が原因で外壁塗装の効果が台無しになるケースも報告されており、対応の差が長期的な防水性や外装の保護に直結します。

 

実際、国土交通省の発表によれば、住宅の外壁に付帯する電気設備部の劣化進行は築10年以降で急速に加速するとされています。塗料の選定だけでなく、メーター周辺の施工判断がリフォームの成否を左右するほど重要なのです。

 

この記事では、電気メーターの取付板やカバーが腐食・劣化していた場合の正しい対処法から、交換にかかる工事の流れ、対応する業者選びのポイントまで、専門的な視点で徹底解説します。

外壁塗装で住まいを守る - 株式会社Marumi

株式会社Marumiは、外壁塗装や屋根塗装をはじめ、防水工事や屋根工事など、住まいのメンテナンスを幅広く手がけております。経験豊富な職人が高品質な施工を提供し、大切なお住まいを美しく、長持ちさせるお手伝いをいたします。お客様のご要望を丁寧にお伺いし、最適なプランをご提案いたします。ご相談やお見積もりは無料ですので、住まいの塗装や修繕をご検討の際は、ぜひ株式会社Marumiへお気軽にお問い合わせください。

株式会社Marumi
株式会社Marumi
住所 〒264-0017千葉県千葉市若葉区加曽利町684−1
電話 043-312-3264

お問い合わせ

電気メーターの塗装はしてもいいの?

電気メーターやメーターボックスの塗装は法律的に可能か?

 

結論から述べると、電気メーター本体の塗装は原則として禁止されています。理由は計器そのものが電力会社の所有物であり、視認性・安全性・法令遵守の観点から塗装による変更が認められていないためです。一方で、メーターボックスや取付板など、家屋の一部として設置されている部材については、所有者が塗装可能なケースもあります。ただし、塗装前には必ず管轄の電力会社や施工業者と確認を取り、適切な対応が求められます。

 

電気メーターに関しては、国が定める計量法により、改変や加工が厳しく制限されています。たとえば、東京電力や関西電力などの大手電力会社では、「電力量計(電気メーター)はお客さまの所有物ではなく、当社所有のため加工・塗装・移設などはご遠慮ください」と明記されているケースも多く、誤って塗装してしまうと違反になる可能性もあります。実際に電気メーターの表示が見づらくなったことから交換を命じられ、追加費用が発生した事例も報告されています。

 

しかし、メーターボックスや取付板については話が別です。これらの部材は住宅の外壁や付帯部分と一体化している場合が多く、所有者の判断で塗装が可能なことが多いのです。特に樹脂製や金属製のメーターボックスは、経年劣化により色褪せや変色が起こるため、外壁塗装時に合わせて美観を整える目的で塗装されることも一般的です。

 

塗装の可否を判断する上でのチェックポイントを以下に整理しました。

 

対象部材 所有権 塗装の可否 注意点
電気メーター本体 電力会社 原則不可 視認性が落ちる塗装は計量法違反になる恐れあり
メーターボックス(樹脂) 施主または建物所有者 可(事前確認推奨) 熱膨張しやすいため専用の下塗りと密着性のある塗料を使用
メーターボックス(金属) 施主または建物所有者 錆止め処理と下塗りの適用が必要
メーター取付板(木製) 施主または建物所有者 可または交換対象 劣化が進んでいる場合は交換が推奨される

 

塗装してはいけない素材や状況とは?

 

電気メーターやその周辺設備を塗装する際には、素材や設置状況によっては塗装を避けるべき場合が存在します。塗装によるトラブルは単に見た目だけの問題にとどまらず、安全性や機能性を損なう危険性もあるため、正しい判断と知識が求められます。

 

まず注意すべきは、塗装不適合素材です。メーターボックスに多く使用されているのが、以下の3つの素材です。

 

素材タイプ 塗装の適合性 避けるべき状況
樹脂製(ABS、PVC等) 中程度 高温環境、密着性の低い塗料使用、下地処理不足
金属製(鉄、アルミ) 高い 錆処理なし、密着プライマー未使用
木製取付板 低い 腐食進行、塗装が密着しない、内部腐れや虫食いがある場合

 

特に樹脂製のメーターボックスは、外観上は塗装可能に見えても、表面が滑りやすく塗料が剥がれやすい特性があります。高温多湿の地域では熱による膨張と収縮が激しく、ひび割れや剥離が起こりやすいため、専用のプライマーを使用した下地処理と、密着性に優れた塗料の使用が必須です。

 

また、塗装すべきでない状況としては、以下のようなケースが挙げられます。

 

  1. 電気メーター本体に直接塗料が付着する場合
  2. 表示部(計量表示窓)や通信装置部分をマスキングしていない場合
  3. 雨天時や気温5度以下など、施工不適合な環境下での作業
  4. 高圧洗浄後の乾燥不足で湿気が残っている状態
  5. 旧塗膜が剥がれやすい状態で再塗装する場合

外壁塗装の際に電気メーターは外すべき?そのまま塗るべき?

電気メーターを外すべきケースとは

 

外壁塗装を行う際、電気メーターの位置や状態によっては、作業効率や仕上がりに大きく影響するため、一時的にメーターを取り外すべきケースが存在します。ただし、電気メーター本体は電力会社の所有物であるため、勝手に取り外すことは法的に認められておらず、適切な判断と手続きが不可欠です。

 

取り外しが必要になる主なケースは以下の通りです。

 

  1. 足場設置や作業導線の妨げになる場合
    狭小地や住宅密集地では、電気メーターの位置が足場の支柱設置や移動経路の妨げとなることがあります。特に、メーターが外壁の中央部や出隅に取り付けられている場合は、塗装作業中に機器へ接触し破損させるリスクがあるため、一時撤去が最善とされる場合があります。
  2. 劣化した取付板ごと交換を行うケース
    木製や鉄製の取付板が劣化していると、塗装の効果が得られないばかりか安全性も損なわれます。この場合、電気メーターを一度取り外したうえで、取付板を交換し、その後に再設置する必要があります。
  3. 高圧洗浄の影響が懸念されるケース
    外壁塗装前には高圧洗浄を実施するのが一般的ですが、メーターまわりが十分に防水処理されていない場合、水が浸入し誤作動を引き起こすリスクがあります。特に古い機種では防水性能が弱く、メーターの一時撤去による対応が推奨されます。
  4. 美観を重視する高級外壁仕上げを採用する場合
    ジョリパットや吹付け塗装など、外観の一体感を重視する仕上げの場合は、メーターがあることで作業が分断され、見栄えが悪くなる可能性があります。外してから周囲を先に施工し、再設置する手順が必要となることもあります。

 

こうした場合に電気メーターを一時的に外すには、必ず管轄の電力会社へ申請を行い、専任の作業員による取り外し・再設置が必要です。以下のような流れで進められます。

 

項目 内容
申請先 地域の電力会社(例:東京電力、関西電力など)
手続き方法 所定の申請書類を提出(工事会社が代行する場合もあり)
作業費用 1万円前後(電力会社により異なる)
所要期間 申請から取り外しまで約1〜2週間
必要な条件 施工理由、立会いの有無、元に戻す予定の明記など

 

また、電気メーターの種類によっても判断が異なります。スマートメーターの場合、通信機器が搭載されており、取り外し作業に専門知識が求められます。一方、従来型メーターであっても、計量法の管理対象である以上、取り扱いには十分な注意が必要です。

 

電気メーターを外さずに塗装する際の注意点

 

外壁塗装時に電気メーターを外すことなく施工するケースは非常に多く、そのための正確な手順と配慮が不可欠です。塗装作業に支障がなければ、電力会社への申請が不要で費用や日程面でもメリットが大きくなります。しかし、作業にはいくつかの専門的な注意点が存在します。

 

まず第一に、マスキング処理の精度が重要です。電気メーターには計量部分やカバー部、ネジ周辺など塗装してはならない部位が複数あり、それらを正確に保護する必要があります。特にスマートメーターの場合、通信センサー部分に塗料がかかると通信障害の原因となり、再設置や修理が必要になるケースもあります。

 

作業工程では、以下のような流れが一般的です。

 

  1. メーターの形状・素材を事前確認
  2. 塗装禁止部分に養生テープ・ビニールでマスキング
  3. 本体周辺5〜10cmを境界として塗装し、塗料がはみ出さないように調整
  4. マスキングを外す際に塗膜がめくれないよう慎重に剥がす
  5. 最後に外観チェックとタッチアップ処理

 

これらの工程は一見シンプルに見えますが、気温や湿度、塗料の種類によって手順や乾燥時間が異なるため、実務経験の豊富な塗装業者に任せるべき部分です。

 

以下のような比較表を用いることで、外す場合と外さない場合のメリット・デメリットを視覚的に理解できます。

 

方法 費用感 工程の複雑さ 法的手続き 見た目の仕上がり トラブルリスク
メーターを外す 高(1万〜) 必要あり 非常に良い 低(破損リスク減)
外さずに塗装 低〜中 不要 良好〜普通 中(誤塗装の恐れ)

 

読者が不安を感じやすいのは、こうした細かな違いや作業結果が日常に与える影響です。メーター周辺の誤施工は電力会社からの是正指示が入り、再施工や交換費用がかかる恐れもあるため、信頼できる業者選びがなによりも大切です。

電気メーターの取付板が腐食・劣化していたらどうする?

取付板の劣化サインと放置リスク

 

電気メーターの取付板は、屋外に設置されることが多く、雨風や紫外線、温度変化といった外的要因に常にさらされています。特に築10年以上の戸建て住宅やアパートなどでは、取付板が徐々に劣化しているケースが少なくありません。劣化が進行すると、電気メーターの安全性や建物の美観、さらには塗装作業にも深刻な影響を与える可能性があるため、早期の発見と対処が必要です。

 

劣化のサインとして最もよく見られるのが「腐食」「ひび割れ」「反り返り」の三つです。金属製の取付板であれば、表面にサビや剥がれが見られ、木製の場合は腐食によって柔らかくなったり、割れ目が入ったりします。また、樹脂製のものでも経年劣化により反りが生じ、メーターが傾いて設置されていることがあります。これらの症状を放置すると、電気メーターがしっかり固定されず、地震や強風などで脱落する危険性もあります。

 

放置によるリスクは見た目だけに留まりません。実際にあったケースでは、腐食した板が崩れてメーターが落下し、配線が断線して停電につながったという報告も存在します。また、腐食箇所に雨水が浸入することで、建物の内部構造まで劣化が進行する恐れがあります。特に外壁塗装時には、劣化した取付板が原因で塗装が密着せず、数年以内に再塗装が必要になる事例も珍しくありません。

 

以下は劣化サインの早期発見のために意識すべきチェックポイントです。

 

劣化症状 素材別による特徴 放置した場合のリスク
サビ・腐食 金属板:茶色の変色、表面の膨れ メーターの落下、外壁へのサビの浸透
ひび割れ 木製板:乾燥により裂け目が生じやすい 雨水浸入による木材腐食、塗装の剥離
反り・浮き上がり 樹脂板:紫外線や熱で歪むことがある メーター傾斜による誤作動、設置不良
黒ずみ・変色 全素材:紫外線と雨水の影響で変色 見た目の劣化、劣化が進行しているサイン

 

取付板交換の手順と対応業者の選び方

 

取付板の交換は、単なる塗装の一環というよりも「安全性を確保する工事」としての意味合いが強くなります。そのため、施工には建築知識と電気系統の基本を理解している塗装業者や電気工事士との連携が不可欠です。具体的な流れは以下のようになります。

 

  1. 現地調査(状態確認・写真撮影)
  2. 電気メーターの取り外し手続き(電力会社との連携)
  3. 劣化取付板の撤去・下地補修
  4. 新しい取付板の設置(素材選定含む)
  5. 電気メーターの再設置と動作確認
  6. 最終仕上げ(塗装、シーリング、清掃)

 

ここで気になるのが交換にかかる日数や費用です。あくまで一般的な目安となりますが、以下のような費用感で考えるとよいでしょう。

 

項目 内容
作業日数 約1〜2日(天候やメーター脱着日程による)
費用相場 1万〜3万円(素材と工法により異なる)
素材別耐久性(参考) 樹脂板:5〜10年、金属板:10〜15年、木板:5年以下

 

また、対応業者の選定では以下のポイントが非常に重要です。

 

  1. 外壁塗装と電気設備の両方に知見があるか: 単に「塗るだけ」で済ませようとする業者では、将来的にトラブルになる可能性があります。配線の扱いや電力会社との連携に理解があるかを確認しましょう。
  2. 過去の施工事例があるか:  同様の工事を複数回行っているか、施工事例として写真付きで公開しているかをチェックすることで、技術力や実績の裏付けが得られます。
  3. 保証制度があるか:  設置後に異常が発生した際のアフターサポート体制が整っているかも見極めポイントです。口頭だけでなく、書面での保証内容が明記されている業者を選ぶと安心です。
  4. 地域密着で対応スピードが早いか:  特に雨漏りや緊急修理を要するケースでは、フットワークの軽い地元業者のほうが柔軟な対応をしてくれる傾向があります。
  5. 見積もりが明朗かどうか:  「撤去費用」「板材費」「再設置費用」「塗装費用」などがすべて明記されているかを確認しましょう。項目が不明瞭だと後から追加費用を請求されるリスクがあります。

まとめ

外壁塗装を検討する際、見落としがちなのが電気メーターやメーターボックスの存在です。特に取付板の腐食や劣化は、外観だけでなく安全性にも大きな影響を及ぼします。実際、国土交通省が公開している住宅メンテナンスに関する資料では、電気設備まわりの劣化は築10年以上で急増することが明記されています。放置した結果、電力会社とのトラブルや再工事の発生で余計な費用がかかるケースも少なくありません。

 

この記事では、電気メーターの取付板が腐食・劣化していた場合の具体的な対処方法から、塗装前後での判断ポイント、そして交換工事の適切な流れまでを専門的な視点で解説しました。現場経験に基づく対応方法や、実際の交換にかかる日数、費用目安なども紹介しており、読者が具体的に行動できる内容に仕上がっています。

 

特に注目したいのは、「電気メーターの交換や移設には電力会社の許可が必要な場合がある」という点です。塗装業者と連携して進めなければ、再施工が必要になり、余計な工事費が発生するリスクも高まります。こうした情報は、単に塗装を依頼するだけでは得られない重要な知識です。

 

塗装工事は見た目を美しくするだけではなく、外装や設備の寿命を延ばすための重要なメンテナンスです。今回の内容を踏まえれば、見えにくい部分の劣化にも気づき、損失回避につなげることができるでしょう。今後の外壁リフォームを成功に導くためにも、ぜひ本記事を参考に、納得のいく判断をしてください。

外壁塗装で住まいを守る - 株式会社Marumi

株式会社Marumiは、外壁塗装や屋根塗装をはじめ、防水工事や屋根工事など、住まいのメンテナンスを幅広く手がけております。経験豊富な職人が高品質な施工を提供し、大切なお住まいを美しく、長持ちさせるお手伝いをいたします。お客様のご要望を丁寧にお伺いし、最適なプランをご提案いたします。ご相談やお見積もりは無料ですので、住まいの塗装や修繕をご検討の際は、ぜひ株式会社Marumiへお気軽にお問い合わせください。

株式会社Marumi
株式会社Marumi
住所 〒264-0017千葉県千葉市若葉区加曽利町684−1
電話 043-312-3264

お問い合わせ

よくある質問

Q. 電気メーターの塗装には許可が必要ですか?
A. 電気メーターやメーターボックスの塗装を行う際には、塗装箇所によって電力会社の許可が必要になるケースがあります。特に計器部分や配管周辺のカバーは、誤って塗装すると読取不能や故障の原因になり、電力会社から再施工を指示されることもあります。現時点で多くの地域では、外壁塗装に付随する付帯設備の工事に関し、事前連絡を求める電力会社が増えています。メーターボックスの素材や塗料の選定も重要で、外装との色の一体感を保ちながらも、機能を損なわない処理が必要です。

 

Q. 外壁塗装中に電気メーターを外すことはできますか?
A. 基本的に電気メーター本体の取り外しは電力会社が管理しているため、外壁塗装業者が勝手に外すことはできません。しかし、足場の設置や塗装導線の都合で一時的に干渉する場合には、電力会社と調整を行い、対応することは可能です。また、カバーやメーターボックスのみの取り外しや保護処理で対応できるケースも多いため、事前に施工業者と十分に打ち合わせを行うことがトラブル回避につながります。

 

Q. 電気メーター周辺の塗装で一番多いトラブルは何ですか?
A. 最も多いトラブルは、電気メーターに塗料が付着し、読取不能になるケースです。とくに高圧洗浄や下塗り時に保護が不十分だと、電気計器や配管に水や塗料が入り込み、漏電やショートなどの故障につながるリスクがあります。読取不良が発生した場合、電力会社から修繕指示が入り、再施工となることもあります。こうしたトラブルを防ぐには、マスキング処理や防水カバーを適切に行い、塗装前後でメーターの状態を撮影記録するなどの対応が推奨されます。

会社概要

会社名・・・株式会社Marumi
所在地・・・〒264-0017 千葉県千葉市若葉区加曽利町684−1
電話番号・・・043-312-3264

記事検索

NEW

  • 外壁塗装の人気色!色選びで失敗しない屋根との相性事例集

    query_builder 2025/06/16
  • 外壁塗装の手順と流れを徹底解説!工程表でわかる作業日数と注意点

    query_builder 2025/06/13
  • 外壁塗装におけるフッ素の全知識!塗料の種類やメリットを徹底解説

    query_builder 2025/06/12
  • 外壁塗装は雨が続く季節でも大丈夫?安心して進めるための判断基準と信頼できる業者対応を解説

    query_builder 2025/06/11
  • 外壁塗装における高圧洗浄で後悔しない方法について徹底解説

    query_builder 2025/06/10

CATEGORY

ARCHIVE